頭痛は、ただの「頭の痛み」ではなく、いくつかのタイプに分かれる症状です。
代表的なものには、首肩の緊張やストレスと関係しやすい緊張型頭痛、ズキズキする痛みや吐き気、光・音への過敏さをともないやすい片頭痛、目の奥をえぐられるような強い痛みが出る群発頭痛があります。

鍼灸は、こうした頭痛のうち、とくに片頭痛や緊張型頭痛で、頻度やつらさを和らげる補助的な選択肢として研究されています。
実際に、海外の研究レビュー(Cochrane)や米国の医療情報機関(NCCIH)では、片頭痛や緊張型頭痛に対して、鍼が予防的に役立つ可能性が示されています。

また、頭痛は頭だけの問題ではなく、首肩のこり、目の疲れ、睡眠の質の低下が重なって強くなることも少なくありません。
関連する症状が気になる方は、肩こり、首の痛み、疲れ目・眼精疲労、不眠症のページも下のリンクからあわせてご覧ください。

頭痛とは?

頭痛は1つの病名ではなく、さまざまな原因で起こる症状の総称です。
大きく分けると、頭痛そのものが主な病態である一次性頭痛と、ほかの病気が背景にある二次性頭痛があります。
一次性頭痛の代表が、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛です。

そのため、「頭痛」とひとことで言っても、同じ治療で全員がよくなるわけではありません。
まずは、どのタイプの頭痛に近いのかを見極めることが大切です。

こんな頭痛は早めに専門医院へ

次のような頭痛がある場合は、鍼灸より先に専門医院の受診をおすすめします。

✓ 突然、今までにない強い頭痛が出た
✓ 頭を打ったあとから頭痛が続いている
✓ ろれつが回らない、手足に力が入らない、しびれがある
✓ 物が見えにくい、二重に見える
✓ 高熱、強い眠気、意識のぼんやり感をともなう
✓ あごがだるい、頭皮が痛いなどを伴う
✓ いつもの頭痛より明らかに強い、長引く、頻度が増えている

頭痛の主なタイプ

1.緊張型頭痛

 

頭全体が締めつけられるように重い、後頭部から首すじにかけて重だるい、肩こりと一緒に出やすい。
このタイプは、ストレス、姿勢の崩れ、目の負担、首肩の緊張などが重なると起こりやすくなります。

首から肩にかけての緊張が強い方では、頭痛だけでなく、肩こりや首の重さ、目の疲れを一緒に感じていることもあります。
こうした背景がある方は、下のリンクも参考になります。

2.片頭痛

 

ズキズキと脈打つような痛み、片側に出やすい、動くと悪化しやすい、吐き気、光や音がつらい。人によっては、頭痛の前にギザギザした光が見える、しびれ感、話しにくさなどの前兆( aura )をともなうことがあります。

片頭痛のように、光や音に過敏になったり、目の疲れや吐き気を伴ったりするタイプでは、頭だけでなく神経系全体の興奮が関わっていることがあります。
目の負担が強い方は疲れ目・眼精疲労のページ、全身の不調も重なる方は自律神経失調症のページもご覧ください。

3.群発頭痛

 

目の奥をえぐられるような非常に強い痛みが、片側の目のまわりに出やすく、じっとしていられないほどつらくなるのが特徴です。繰り返す頭痛でも、このタイプが疑わしい場合は、まず専門医院の受診が大切です。

なぜ頭痛が長引く?

頭痛は、単純に「頭だけの問題」で起こるとは限りません。
実際には、ストレス、睡眠不足、脱水、空腹、月経、目の疲れ、姿勢の崩れ、首肩の筋緊張、痛み止めの使い過ぎなど、複数の要素が重なって続いていることが少なくありません。

当院では、とくに次のような状態が重なっている方が多いと考えています。

1.首肩の緊張が強い

首の付け根や肩まわりが固いと、後頭部から側頭部にかけて重さや痛みが抜けにくくなります。
緊張型頭痛では、こうした首肩の負担が背景にあることが多いです。

2.目の疲れが抜けない

長時間のデスクワークやスマートフォン使用で、目の疲れと首のこわばりが同時に強くなると、こめかみ周囲や後頭部の痛みにつながりやすくなります。

3.神経の興奮が抜けにくい

忙しさ、睡眠不足、ストレスが続くと、身体が休まりにくくなり、頭痛が繰り返しやすくなります。
片頭痛でも、こうした全身状態の乱れが背景にあることがあります。

当院の頭痛に対する鍼灸治療

頭痛の鍼治療

当院では、頭痛に対して頭だけを追いかける治療はしません。
頭痛の出ている場所だけでなく、首・肩・後頭部・背中・目の負担・姿勢の崩れまで含めてみていきます。

頭痛には、首肩の過緊張が強いタイプもあれば、片頭痛のように神経が過敏になっているタイプもあります。
そのため、毎回強い刺激を入れるのではなく、状態に合わせて刺激量を抑えながら整えることを重視します。

とくに、

✓ 首肩こりが強く、頭まで重くなる
✓ デスクワークで後頭部がつらい
✓ 目の疲れと一緒に頭痛が出る
✓ 休んでも頭がスッキリしない
✓ 病院で大きな異常はないが、頭痛が繰り返す

このような方は、鍼灸治療の適応性が高いです。
当院の治療の流れについては、下のリンクもご覧ください。

後頭下筋群への鍼治療

後頭下筋群の鍼治療

頭の付け根にあり、頭の重さを支えている後頭下筋群の一つである「下頭斜筋」という筋肉は、硬くなると大後頭神経や小後頭神経を圧迫して頭痛を引き起こします。

このような頭痛は「後頭神経痛」とも言われます。

下頭斜筋などの筋肉は体表から深い位置にあるので、鍼治療でないと適切な刺激が入りません。

当院の治療の詳細については下のリンクもご覧ください。

頭痛でお悩みの方へ

後頭下筋群の鍼治療

頭痛はありふれた症状ですが、仕事や家事、睡眠の質を大きく落としやすく、慢性化もしやすい症状です。
だからこそ、ただ痛み止めでやり過ごすだけでなく、なぜ繰り返しているのかを整理することが大切です。

当院では、緊張型頭痛や片頭痛を中心に、首肩の緊張、目の疲れ、姿勢の崩れ、全身の過緊張をみながら、頭痛が起こりにくい状態を目指して治療を行います。
頭痛が続いてお困りの方は、一度ご相談ください。