鍼灸師 中川 照久 2021/2/2更新

このような肩こりには鍼灸治療

症状1.首から肩までのスジが凝って、痛い・辛い。

症状2.肩甲骨の周りや裏側が重い・痛い・辛い。

症状3.腕を上げると、肩が痛い。

症状4.上を見上げると、肩が痛い。

症状5.肩甲骨の周りや裏側が重い・痛い・辛い。

症状6.肩甲骨の間が凝る。

肩こりの原因は?

1. 長時間の同じ姿勢

デスクワークや読書、スマホ操作、立ちっぱなし等で同じ姿勢を長時間続けてしまうと、筋肉が緊張して血流が悪くなり、疲労物質が蓄積してしまうと、痛みを生じます。

身体を同じ姿勢に維持するための筋肉は身体の深層にあります。

ですので、症状を取るには、身体の深層の筋肉の緊張を取り除き、血流を改善する必要があります。

そのため、表層の筋肉を揉みほぐすマッサージなどでは、症状が改善しない場合が多いのです。

2. 姿勢のわるさ

首や肩の筋肉は、4.5kg~5.4kgほどある重い頭部を支えているため、日常的にかなりの負荷を受けています。

姿勢の悪さによって前傾姿勢になってしまうと、常に頭部の重さが首・肩の筋肉に負担を与えてしまいます。

例えば、頭を30度傾けるだけで通常の約4倍(約18kg)の負荷が首や肩にかかります。

さらに、頭を60度傾けると、首・肩への負荷は、通常の約5~6倍(約27kg)にも及びます。

当院では、猫背やストレートネックが顕著な方には首肩の筋肉の硬さを緩和するだけでなく、骨格調整も治療に取り入れて姿勢を根本的に矯正していきます。

3. 精神的なストレス

首や肩の筋肉の大半は、首の中枢神経である「頚髄」から枝分かれした神経に支配されていますが、一部の筋肉は、脳から直接出ている神経に支配されています。

そのため、首や肩の筋肉は、脳の影響を受けやすい部位と言えます。

精神的なストレスによって、脳がダメージを受けると、交感神経の働きが過剰に高まり、身体の部位の中でも真っ先に硬く緊張してしまうのです。

経済的な不自由は、精神的な影響を多大に与えます。

すると、首・肩の筋肉が硬くなってしまい、首が回らなくなってしまいます。

「首が回らない」という言葉は、首・肩の筋肉が精神的なストレスを受けやすいということを暗に示しているのかもしれません。

そう考えると、この表現を思わず「うまい!」と言いたくなります。

4. 「頚椎症」による首・肩の痛み、しびれ

「肩こり」「首こり」「寝違え」は頚椎症の入り口とも言われています。

背骨の椎骨の間にあって、クッションの役割を果たしている「椎間板」という円盤状の軟骨があります。

この椎間板に含まれる水分が、老化現象や頸椎への過剰な負荷などによって減少すると、椎間板が潰れて、椎骨同士の隙間が狭くなります。

また、老化現象や頸椎への過剰な負荷により、背骨の椎体に「骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨のトゲが形成されたり、背骨を支える靱帯が分厚くなったりします。

椎骨同士が狭くなったり、骨棘や分厚くなった靱帯が首の神経を圧迫すると、神経症状がでてきます。

首から伸びている神経が根元の部分で圧迫されると、首や肩、肩甲骨、腕、さらには手、指に痛みやしびれなどの症状をきたします。

これを「頸椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)」と呼びます。

また、椎骨にできた骨棘や厚くなった靱帯が背骨の中心部を走る脊髄まで圧迫してしまうと、足にまで症状がでてきます。

例えば、足のしびれ、脱力やつっぱり感などです。

これを「頸椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)」と呼びます。

頚椎症」と呼ばれるまで、首・肩こりが進行している方は、できるだけ早期の治療が必要です。

 

なぜ、肩こりに鍼灸が効くのか?

肩こりの鍼灸治療の6つのポイント

1. 深層の筋肉を直接刺激できる

2. 根本的に姿勢を改善

3. 肩こりの原因となる眼精疲労も改善

4. 身体への負担が最小限

5. 灸治療も併用し、血流と代謝を促進

6. 腰の筋肉も緩めて、首や肩の負担を軽減

 

1. 深層の筋肉を直接刺激できる

首や肩こりがマッサージなどではなかなか改善しない理由は、表面ではなく深部の筋肉の緊張が原因だからです。

表層の筋肉は主に身体を動かすための筋肉ですが、深層の筋肉は主に姿勢を維持するためなどに使われています。

ですので、運動などによる筋肉痛や軽度な肩こりはマッサージなどでも一時的に軽快することもありますが、一般的な肩こりは深部の筋肉に対する治療をする必要があります。

鍼治療は、筋肉の凝りの核となっている部分を直接刺激し取り除くことが可能です。

鍼治療の効果について詳しくは下記のリンクボタンより詳細をご覧ください。

2. 根本的に姿勢を改善

猫背やストレートネック(スマホ首)、肩の内巻きなど姿勢の悪さが顕著である場合は、首肩の筋肉の緊張を緩和するだけでなく、骨格を矯正していく必要があります。

当院では、そのような方の治療においては鍼灸だけでなく、骨格矯正を目的とした手技療法も併用し、姿勢矯正も並行して行っていきます。

当院は治療の内容に関わらず、治療費が一律ですのでどのような病態の方でも安心して効果的な最善の治療を受けて頂けます。

3. 肩こりの原因となる眼精疲労も改善

現代人は、パソコンやスマートフォンなどの使用過多により目を酷使する傾向にあります。

目を使いすぎると、目周りの筋肉と連動する後頭部の筋肉や首の筋肉も硬くなり、首や肩の凝りを発症します。

また、目周りの筋肉の緊張によって頭の重心が前方に移動することで、猫背などの姿勢不良も引き起こすのです。

目の疲れが慢性化して、単に休息しただけでは疲れが取れなくなってしまったものを眼精疲労と呼びます。

眼精疲労まで目の疲れが進行してしまうと、セルフケアだけではなかなか症状が軽快しなくなってしまうので、専門的な治療が必要です。

鍼灸治療は眼精疲労による首・肩の凝りに効果的です。目の疲れ・眼精疲労の鍼灸治療について詳しくは下のリンクボタンより詳細をご覧ください。

4. 体への負担が最小限

なぜ、鍼治療では身体への負担を最小限に抑えながら、効果的に肩こりを解消できるのでしょうか?

その答えは、筋肉の硬い部分をピンポイントに解きほぐすことが鍼治療では可能だからです。

直接筋肉の固まりを刺激することができるため、最小限の優しい刺激で最大限の効果を発揮することが出来ます。

そのため、刺激に弱い高齢者や女性も安心して治療を受けることができます。

また、肩こりでお悩みの方は全身に凝りが散在している方が多いので、身体全身を治療したほうが良いケースが多々あります。

しかし、マッサージや整体のような治療を全身に施してしまうと、刺激に強くない方には身体への負担がかかりすぎてしまうのです。

その点、鍼治療は緊張が強い箇所を局所的に治療できるため、全身に治療を施しても身体の負担は少ないのです。

硬さの強い箇所を鍼でピンポイントで刺激されるのは、何とも言い難い心地良さがあります。

 

5. 灸治療も併用し、血流と代謝を促進

鍼と灸は別々の起源をもちますが、大変に相性が良く現在では双方を併用するのが一般的です。

鍼で硬さを解きほぐし、灸で血流と新陳代謝を促進し、相乗効果で治癒力を高めます。

日本の灸治療は、もぐさの品質が高いため熱すぎず非常に心地がよい温かさです。

全身の細胞に栄養と酸素を供給している血管を灸の熱刺激で拡張することで、血流を改善します。

お灸について詳しくは、下のリンクボタンより詳細をご覧ください。

6. 腰の筋肉も緩めて、首や肩の負担を軽減

首や肩の筋肉は、腰の筋肉と非常に強い関係を持っています。

背骨を支えているのは、腰から首まで連続した筋肉の連なりです。

そのため、腰の筋肉の硬さは首や肩の凝りに直結します。

また、広背筋という背中の筋肉は腰から腕まで走行しているため、腰の硬さは上半身全体のバランスにも強く影響します。

首と肩の筋肉だけの硬さを取っても、腰の硬さが残っていいれば、首肩こりもすぐにぶり返してしまいます。

一度に広範囲の部位を一度に治療することができるのも鍼治療の魅力の一つです。