灸師 中川 照久 2020/5/25更新 

 

メニエール病とは?

メニエール病は、ぐるぐると回るような回転性のめまいと耳鳴り、難聴が同時に起こる症状が、たびたび繰り返し発症する疾患です。繰り返し発症していないとメニエール病とは判断できません。

また、メニエール病のめまいは10分程度~数時間継続する場合もあり、数十秒の短い時間のめまいは他の疾患が考えられます。
以前は、40歳前後に多いとされていましたが、70歳代で発症することもあります。

日本では江戸時代である1861年に、フランスの医師・プロスペル・メニエールが「めまい」の原因は、脳だけでなく耳の場合もあることを史上初めて報告しました。

 

メニエール病の原因は?

耳の奥にある音を感じるセンサーである「内耳」という器官を満たしている水分の流れが悪くなって、内耳がむくんでしまうことが原因であると考えられています。

簡単に表現すると、耳の中が浮腫みが原因と言え、このじょうたいを「内リンパ水腫」と呼びます。
そのため、一般的な病院ではむくみを解消するための利尿剤が処方されることが多いです。

難聴をともなうことから、突発性難聴と混同されがちですが、メニエール病の場合は繰り返し発症することがポイントです。

 

メニエール病の鍼灸治療

鍼灸治療では、耳の奥にある内耳のむくみを取るために、内耳の血流循環の促進を目指します。
内耳に血液を届ける動脈は、首の骨の中を通る椎骨動脈の枝であることが多いです。
そのため、首の筋肉の硬さが内耳の血流に影響している場合もあります。
また、内耳のむくみがある方は、耳だけでなく全身の血液循環が悪く、冷えなどの症状もある方は、体全体を包括的に治療する必要があります。

局所的な治療は、耳介の特定のポイントを細い鍼で優しく刺激する治療法があります。

また、頭皮を鍼で刺激して、頭部の血液循環を回復させる治療法もあります。

めまいの原因は、全身に少しずつ細かく分散している場合が多いので、極めて詳細で綿密な治療が要求されるのです。

長年の生活習慣が原因の一つになっている場合も少なくないので、周一回ペースの治療を最低三か月ほど継続されることをお勧めしています。

 

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