鍼灸師 中川 照久 2021/2/17更新
四十肩・五十肩には鍼灸治療
✔ 髪を洗う時に肩が痛い
✔ 肩が痛くて着替えが辛い
✔ 夜、痛みが強くて眠れない
✔ 夜寝るときに痛い
✔ 手を腰に回すと肩が痛い
✔ つり革を持つと肩が辛い
四十肩・五十肩とは?
四十肩・五十肩は正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれ、痛みと動きの制限を伴う肩の関節の炎症です。
1. 急性期
痛みが強く夜間の痛みも出る「急性期」が最初の1~2か月続きます。
2. 慢性期
その後「慢性期」になると徐々に症状は和らぎますが動きの制限は残ります。この慢性期も更に2~3か月続きます。
3. 回復期
その後の「回復期」に入りますが、この回復期も更に半年ほど続きます。
四十肩・五十肩の鍼灸治療
鍼灸治療は、四十肩・五十肩の原因となる筋肉の硬さを取るだけでなく、痛みの緩和に効果的です。
鍼の刺激は、「β-エンドルフィン」という鎮痛作用のある物質を活性化させることで、痛みを効果的に軽減することもできるのです。
また、日常的に強いストレスにさらされている方は、首や肩の筋肉が緊張しやすく四十肩・五十肩の原因になってしまいます。
鍼灸には、脳細胞をはじめとした神経細胞を回復させる働きもあるため、疲れた心にもよく効きます。
四十肩・五十肩のツボ
肩井(けんせい)
肩の代表的なツボです。
「僧帽筋(そうぼうきん)」という首・肩を覆う大きな筋肉を治療するポイントです。
僧帽筋が硬くなると肩甲骨の動きが悪くなり、肩関節に負担がかかります。
肩髎(けんりょう)
「三角筋」という肩関節を覆う筋肉の治療ポイントです。
このポイントの硬さは腕を後ろに回す動作を制限してしまいます。
天宗(てんそう)
肩関節を動かす「棘下筋」という肩甲骨の筋肉の治療ポイントです。
棘下筋は、硬くなると肩関節だけでなく、背骨の動きにも悪影響を与えてしまいます。
肩こりも四十肩・五十肩の原因に
肩周りの筋肉の硬さは、肩関節の動きを制限してしまいます。
筋肉の硬さにより制限された関節を動かすと、組織が傷ついてしまいやすく、慢性的な痛みを引き起こします。
四十肩・五十肩の方はぜひ下記のページもご参照ください。