2021/2/12更新
こんな症状はありますか?
疲れ目が慢性化すると眼精疲労
✔ 目の奥が痛い
✔ 目がかすむ・ぼやける
✔ まゆの辺りや前頭部が痛い
✔ 目がしょぼしょぼする
✔ 光がまぶしい
✔ 目が充血する
✔ ドライアイ
✔ 目が疲れ過ぎて、首が凝る
✔ 吐き気やめまいもする
✔ 仕事に集中できない
✔ コンタクトが入れにくい
疲れ目・眼精疲労の鍼灸治療
長時間のデスクワークやスマホの使用など、現代の生活は目を酷使しがちです。
目は筋肉によってピントを調節したり、眼球を動かしているので、目まわりの筋肉のこわばりが続くと、血流が悪くなり寝ても目の疲れが取れなくなってしまいます。
一時的な疲れ目は休息により回復しますが、疲れ目が慢性化すると睡眠などの休息をとっても目の疲れが取れにくくなってしまいます。
疲れ目・眼精疲労に対する鍼灸治療は主に目周りやこめかみ、頭皮、後頭下部や首、肩の筋肉の硬さを取り血流を回復させていきます。
「後頭下筋群」への鍼治療
「後頭下筋群(こうとうかきんぐん)」は、目の動きに連動します。
後頭下筋群が硬くなってしまうと、血管や神経を圧迫してしまい、眼精疲労に留まらず頭痛や首の痛みにもつながります。
しかし、この後頭下筋群は細かい筋肉の集まりなので、指圧やマッサージでほぐすことが困難です。
このような細かい筋肉は「鍼」との相性が抜群です。
鍼治療では、小さい筋肉であってもピンポイントで刺激ができるため非常に効果的なのです。
また、後頭下部は極めて刺激に敏感な部位です。
指圧などの刺激は時に強すぎる場合があり、症状が悪化することも考えられます。
この部位に関しては、鍼灸治療が最適であると言えます。
疲れ目・眼精疲労のツボ
太陽(たいよう)
眼精疲労の代表的なツボの一つです。
目尻から少し外側にある窪みが「太陽」と呼ばれるツボです。
指で円を描くように押すのも効果的です。
攅竹(さんちく)
眉毛の一番内側の端が「攅竹」のツボです。
このポイントもセルフケアで指圧しても効果を得られます。
少しコリコリした感触があるはずです。
柳谷流風池(やなぎやりゅうふうち)
耳たぶの後ろあたりには、側頭骨の一部である「乳様突起(にゅうようとっき)」があります。
この乳様突起の後ろのへりを上へたどっていくと、くぼみが見つかります。
これが「柳谷流風池」です。目の病気全般に効果があるポイントです。
昭和初期に活躍した鍼灸師である柳谷 素霊(やなぎや それい 1906-1959)が考案したツボの一つです。
正規の「風池」とは別の場所にあります。
疲れ目と首こりの関係
女性セブン 2020年6月25日号
「女性セブン2020年6月25日号」で目・首に効くツボを紹介しました。
目と首は相関関係が強く、首の治療は目に効果的ですが、眼精疲労をケアすることは同様に首こりの解消にも繋がります。
私たちは、日常の生活において多くの情報を目から入手しています。ですので、目が疲労すると脳がストレスを受け、脳の緊張が首の筋肉の緊張をもたらすのです。
首の筋肉の一部は、脳神経に直接支配を受けているため、脳の緊張を否応なく反映してしまうのです。
そのため、眼精疲労の治療は首の緊張を取る治療と並行して行うのが効果的です。
また、目のまわりの血管は細く、血流が停滞しやすい場所なので、温めて血流を促すことも疲労軽減に繋がります。
市販の使い捨てのホットアイマスクは目のセルフケアにお勧めできます。
目をケアすることで、首こりも解消しましょう。