症状の分析について

当院では、現代医学と鍼灸学の両方面からお悩みの症状を分析し、最適の治療を実践できるように努めておりますので、難病や重い症状にも対応することが可能です。

 

1. 望診(視診)

姿勢の分析

立ち姿勢や座り姿勢のバランス、歩き方、表情の作り方、肌質、体毛の生え方など視覚的な情報から体の中で何が起きているかを評価していきます。

2. 聞診

聞診

声の出し方や口調から身体を評価します。

人類の声帯は、他の生物に類を見ないほど発達しているため、ほんのわずかな身体の変化にも連動して発声法や口調が変わります。

 

3. 問診

現在の症状についてだけではなく、過去の病歴や体質、生活環境などにも着目して、総体的に心身の状態を評価します。

4. 切診(触診)

筋肉や皮膚の硬さや冷え、ほてりなどを直接手で触れることで評価します。

日本では目の不自由な鍼師が治療を行ってきた歴史から、手で直接触れて身体の状態を評価する技術が特に重んじられています。

同じ症状でも触れた時の筋肉や皮膚の反応が人によって異なるため、その人にしかない反応点を探していきます。

この反応点を探し出すには高度な技術を要しますが、この切診の技術こそが日本の鍼灸治療の最大の強みでもあります。

この他に、当院で行う切診(触診)には「脈診」と「腹診」があり、以下に説明します。

脈診

動脈の拍動の性状によって、体全体の状態を推察する代表的な鍼灸学的検査法です。

当院では、手首の橈骨動脈の拍動の具合を評価して、治療方針を決定する補助的な材料にしていきます。

腹診

腹部にある硬さの場所によって、全身の状態を推察する鍼灸学的検査法です。

硬くなっている場所のパターンにより、治療方針を決定する補助的な材料にしていきます。