灸師 中川 照久 2026/3/28更新 

なかなか寝つけない。
途中で何度も目が覚める。
眠っても疲れが取れない。
朝起きても、頭も体も回復していない。

このような不眠や睡眠障害は、単なる「寝不足」ではありません。
脳と神経系が休めなくなっていることで、眠りの質そのものが低下している状態です。

当院では、不眠を単独の問題としてではなく、脳疲労と深く関わる症状として捉えています。
脳が興奮し続けていると、眠りは浅くなり、回復できず、さらに脳疲労が蓄積していきます。

つまり不眠は、
脳疲労の原因でもあり、脳疲労の結果でもあるのです。

このページでは、不眠症・睡眠障害の種類、原因、脳疲労との関係、そして当院の鍼灸治療について詳しく解説します。

目次
・不眠症・睡眠障害とは?
・不眠と脳疲労の関係
・不眠症の主な4つのタイプ
・なぜ不眠が起こるのか?
・不眠症に対する当院の鍼灸治療
・このような方はご相談ください
・よくある質問
・不眠を改善するには、脳疲労の回復も大切

不眠症・睡眠障害とは?

不眠症とは、

✓ 寝つけない
✓ 眠りが浅い
✓ 途中で目が覚める
✓ 朝早く目が覚める
✓ 寝ても疲れが取れない

といった睡眠の問題が続き、日中の体調や生活に支障が出ている状態です。

睡眠時間だけで判断するものではなく、
「寝ても回復しない」
「日中の眠気やだるさが強い」
という状態も、立派な睡眠障害です。

不眠が続くと、頭がぼんやりする、集中できない、気分が不安定になる、首肩こりや頭痛が慢性化するなど、さまざまな不調につながります。

不眠と脳疲労の関係

不眠が続く方の多くは、単に眠れていないだけではなく、脳と神経系が過剰に働き続けている状態にあります。

日中のストレス、緊張、考え事の多さ、情報過多、スマホやPCによる負荷、身体の緊張。
こうしたものが積み重なると、脳は休息モードに切り替わりにくくなります。

すると、

✓ 寝つきが悪くなる
✓ 眠りが浅くなる
✓ 途中で目が覚める
✓ 寝ても回復しない

という状態が起こります。

そして睡眠の質が下がると、今度は脳の回復が不十分となり、さらに脳疲労が蓄積していきます。

このように不眠と脳疲労は、
お互いを悪化させる悪循環
になりやすいのです。

不眠の背景にある「脳疲労」について詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。

不眠症の主な4つのタイプ

1.入眠困難
布団に入っても、なかなか眠りに落ちないタイプです。
頭が冴えてしまう、考え事が止まらない、体は疲れているのに眠れない、という方に多く見られます。
脳が興奮したまま切り替わらず、オンの状態が続いていることが背景にあります。

2.熟睡困難
睡眠時間は一応確保しているのに、寝た気がしない、疲れが取れない、朝からだるいというタイプです。
表面的には眠れていても、睡眠の質が低く、脳が十分に休めていない状態です。

3.睡眠維持困難
夜中に何度も目が覚めてしまうタイプです。
一度目が覚めると、そこから再び眠るのに時間がかかる方も少なくありません。
眠りが浅く、神経系の緊張が続いている方に多くみられます。

4.早朝覚醒
予定よりかなり早く目が覚め、その後眠れないタイプです。
年齢による変化もありますが、疲労が取れず日中につらさが出ている場合は、睡眠障害として考える必要があります。

なぜ不眠が起こるのか?

不眠の背景にはさまざまな原因がありますが、共通しているのは脳と身体が休まっていないことです。

1.ストレスや緊張の持続
仕事、家庭、人間関係、プレッシャー。
常に気を張っている状態が続くと、脳の興奮が鎮まりにくくなります。

2.脳疲労の蓄積
情報過多、長時間のスマホやPC、考え事の多さなどにより、脳が休めなくなっていると、睡眠の質は低下しやすくなります。

3.首や頭まわりの筋肉の緊張
首や後頭部の筋肉が硬くなると、リラックスしにくくなり、眠りの質が落ちやすくなります。
とくに、頭の付け根の硬さが強い方は、不眠との関連が非常に多くみられます。

4.冷えと浅い呼吸
足の冷えや呼吸の浅さがあると、身体は休息モードに入りにくくなります。
眠るためには、脳だけでなく身体も“休める状態”に切り替わる必要があります。

不眠に対する当院の鍼灸治療

当院では、不眠をその場しのぎで考えません。
脳が休める状態を取り戻すことを重視して治療を行います。

1.後頭下筋群の緊張を取る
頭の付け根にある細かい筋肉群は、不眠の方で強く緊張していることが多い部位です。
この部分が硬いと、頭や首まわりが休まらず、脳の興奮も鎮まりにくくなります。
鍼治療では、この深い筋肉に対してピンポイントでアプローチし、頭部・頚部の緊張を丁寧に緩めていきます。

2.足の冷えを整える
不眠の方では、足、とくにかかとの冷えが強いことがあります。
足元が冷えていると全身が休まりにくく、睡眠の質にも影響します。
お灸による温熱刺激は、冷えをやわらげ、眠りやすい身体の状態をつくるのに役立ちます。

3.横隔膜の緊張を取り、呼吸を深める
緊張が強い方は、呼吸が浅くなっていることが少なくありません。
呼吸が浅いままだと、身体は常に力が抜けず、休息モードに入りづらくなります。

横隔膜まわりの緊張を整え、深い呼吸ができる状態をつくることで、心身はリラックスしやすくなります。

 

「脳疲労」という根本にも着目する

当院の不眠治療は、ただ眠れるようにすることだけを目指すものではありません。
その背景にある脳疲労、首肩こり、頭痛、自律神経の乱れ、眼精疲労なども含めて、全体として整えていきます。

不眠がある方の多くは、

✓ 首や肩もつらい
✓ 頭痛がある
✓ 眠っても回復しない
✓ イライラしやすい
✓ 不安感が強い

といった不調を併せ持っています。
これらを別々に見るのではなく、ひとつの流れとして治療することが大切です。

このような方はご相談ください

✓ 寝つきが悪い
✓ 途中で何度も目が覚める
✓ 朝早く目が覚めてしまう
✓ 眠っても疲れが取れない
✓ 日中に頭がぼんやりする
✓ 首こり・肩こりも強い
✓ 不眠とともに頭痛や眼精疲労がある
✓ 自律神経の乱れが気になる
✓ 病院で大きな異常はないがつらい
✓ 睡眠だけでなく根本から整えたい

 

よくある質問

鍼灸で不眠は改善しますか?
不眠の背景に、首や頭部の緊張、冷え、呼吸の浅さ、脳疲労などがある場合、鍼灸は改善の助けになります。
とくに、強い刺激ではなく、神経系の過緊張を整える目的で行う鍼灸は、不眠と相性が良いことが多いです。

睡眠薬を飲んでいても受けられますか?
受けられます。
服薬中の方でも治療は可能ですが、不安な方は担当医にご相談ください。

不眠だけでなく、首肩こりや頭痛もあります
むしろ、そのような方は多いです。
不眠だけを切り離して考えるよりも、脳疲労や神経系の過緊張という全体像からみることが重要です。

病院を受診した方がいい場合はありますか?
あります。
強い日中の眠気、睡眠中の無呼吸を指摘される、激しい頭痛、胸痛、動悸、急な体重変化、強い抑うつ状態などがある場合は、まず専門医院での検査が必要です。

不眠を改善するには、脳疲労の回復も大切

不眠症や睡眠障害は、ただ眠れないというだけの問題ではありません。
その背景には、脳と神経系が休めなくなっている状態、つまり脳疲労が関わっていることが少なくありません。

そして不眠は、脳疲労の結果であると同時に、脳疲労をさらに悪化させる原因にもなります。

だからこそ、不眠を根本から改善するためには、

✓ 首や頭まわりの緊張
✓ 冷え
✓ 呼吸の浅さ
✓ 神経系の過緊張
✓ 脳疲労

まで含めて、全体を整えていく必要があります。

当院では、鍼灸と手技治療を通して、眠れる身体、回復できる身体へ導くことを大切にしています。
不眠が長引いている方は、一度ご相談ください。

・不眠の背景にある根本原因を知りたい方へ
→ [脳疲労とは?原因・症状・治し方について]
・不眠と一緒に首こり・肩こりがつらい方へ
→ [肩こりの原因と治療法について]
→ [首の痛みの原因と治療法について]
・頭が休まらず、頭痛もある方へ
→ [頭痛の原因と治療法について]